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季節のまきどき

いちごの苗の植え付け|時期・向き・間隔と、冬越しから収穫までの流れ

公開 2026年10月30日

いちごの苗の植え付け|時期・向き・間隔と、冬越しから収穫までの流れ

いちごは、秋に苗を植えて、冬を越し、春に収穫する野菜です。植え付けの時期は秋のほんの1か月ほどしかなく、植え方にもコツがあります。

この記事では、いちごの苗の植え付け時期を地域別に整理し、苗の選び方・植える深さ・間隔・向きと、春の収穫までの流れをタキイ種苗の資料でまとめました。

いちごの植え付け・収穫時期(地域別の早見表)

地域苗の植え付け収穫
寒地(北海道)10月中旬〜10月下旬5月中旬〜6月下旬
寒冷地10月中旬〜10月下旬5月上旬〜6月中旬
中間地10月中旬〜11月上旬4月下旬〜6月上旬
暖地10月中旬〜11月上旬4月中旬〜5月下旬

家庭菜園アプリ「まきどき|うえどき」の元データ(アタリヤ農園の栽培情報)による目安です。

なぜ「秋の遅すぎ・早すぎ」はよくないのか

いちごは、秋になって気温が下がり、日が短くなると、花のもと(花芽)をつくります。タキイ種苗の資料では、次のことが書かれています。

  • 平均気温が25℃付近まで下がると、花芽ができはじめます。25℃以上の高温では、花芽の形成は完全に止まります
  • 秋遅くに、老化した苗を植えると、低温で苗の成長が定植後すぐに止まり、花芽の数が少なくなる
  • 植え付けが早すぎたり、肥料が多すぎて葉ばかり育つと、花芽ができるのが遅れて、花の数が減る

つまり、「適期に」「肥料を控えめに」植えるのが基本です。

苗の選び方:はじめては「ウイルスフリー苗」

タキイ種苗の資料は、初めていちごを育てるときは、園芸店や種苗店で苗を買うのがよいとしています。そのときウイルスフリー苗を選べば、安心して植え付けられるとされています。

植え付けの手順

いちごの苗のクラウンを地上に出して植える図と、株間30〜40cmの図
クラウン(成長点)は土に埋めない。株間は30〜40cm。
  1. 肥料は植える2週間前まで:いちごの根は肥料焼けに弱いので、元肥は定植の2週間前までに入れておく(タキイ種苗)
  2. 黒マルチを使う:根は地表から30cm以内に広がり、乾燥の影響を受けやすい。黒マルチは乾燥を防ぎ、収穫のときに実が汚れるのも防ぐ(タキイ種苗)。水はけの悪い畑では、高さ30cmほどの高うねにする
  3. 株間は30〜40cmで植える(タキイ種苗)
  4. クラウンを地上に出す:葉のつけ根にある成長点(クラウン)が、土に埋まらないように植える。埋めると生育が悪くなり、病気にもなりやすい(タキイ種苗)
  5. 向きをそろえる:いちごは、ランナーが伸びる方向に花房を出して実をつけます。実を収穫しやすいように、苗の向きをそろえて植える(タキイ種苗)
  6. たっぷり水をやる:植えたあとは、根の活着を助けるために、たっぷりと。マルチの穴にもみがらなどを入れると、保湿・保温・雑草防止になる
項目目安(タキイ種苗)
株間30〜40cm
植える深さクラウン(成長点)は地上に出す
元肥定植の2週間前まで(10㎡あたり チッソ120〜160g、リン酸200g、カリ180g)
生育適温18〜25℃(地上部は20〜25℃)
土水はけの悪い畑は高うね(30cmほど)

プランターで育てる場合も、根が乾燥に弱いこと、クラウンを埋めないことは同じです。水切れに気をつけましょう。

植えてから収穫までの流れ

いちごの苗を植えてから収穫までの7つの流れを並べた図
いちごの苗は、秋に植えて、11月と2月に追肥、春に収穫する。
時期やること・起こること(タキイ種苗)
10月中旬〜11月上旬苗を植える
11月1回目の追肥(根を張らせて冬を越すため)。休眠が最も深くなる時期で、葉が小さくなり、根に養分をためる
12月〜1月冬の寒さには強い。そのまま冬を越す
2月2回目の追肥(新しい葉を育てるため)。休眠が明ける2月上〜中旬には、トンネルをかけて保温する
春先新しい葉が5〜7枚のころ、古い葉や枯れ葉を株元から取り除き、風通しをよくする
4月平均気温が10℃以上になると開花。ランナーが次々に出るが、実に栄養をとられるので早めに取り除く
収穫赤く熟したものから収穫。露地栽培の収穫期間は約1か月

追肥のやり方

追肥は、11月と2月の2回です。1回に10㎡あたりチッソ成分で30gが目安で、肥料が根や葉に直接さわらないよう、株元から10〜15cm以上はなして施します。液体肥料を使うと効果が高いとされています。

花が早く咲いて、虫がいないとき

花が早く咲いて、花粉を運ぶ虫がいないときは、やわらかい筆でなぞって花粉を取り、雌しべにつけて人工受粉をします。受粉が部分的にしか行われないと、実がいびつになります(タキイ種苗)。

収穫のとき

  • 開花から成熟まで、積算温度600〜700℃が目安
  • 色づきをよくするには、実に日光が当たるようにする
  • ナメクジの食害が多いので注意する

植えたら、日付を記録しておこう

いちごは、植え付けから収穫まで半年近くかかります。11月と2月の追肥、2月のトンネルと、日付が重要な作業が続きます。家庭菜園アプリ「まきどき|うえどき」では、お住まいの都道府県を選ぶと、いちごの苗の植え付け時期ととれる時期が地域に合わせて見られます。「わたしの野菜」に入れて、植えた日を記録しておけば、来年の目安にもなります。無料で使えます。iPhone は App Store、Android は Google Play で「まきどき」と検索してください。

ほかの秋の野菜は、秋まき野菜の一覧で時期を確かめられます。

出典

時期はその年の気温や畑の場所で前後します。苗のラベルや、お店の説明もあわせて見てください。この記事の栽培のコツは、畑での栽培資料をもとにしています。

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