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季節のまきどき

ほうれん草・小松菜をプランターで育てる|種まき時期・間引き・土のコツ

公開 2026年10月27日

ほうれん草・小松菜をプランターで育てる|種まき時期・間引き・土のコツ

ほうれん草と小松菜は、どちらも秋まきで育てやすく、種まきから1〜2か月で収穫できる葉もの野菜です。でも、育て方には意外なちがいがあります。ほうれん草は「酸性の土が苦手で、水はけが命」、小松菜は「寒さの中でとう立ちしやすい」といった具合です。

この記事では、2つの野菜の秋まきの時期を地域別に整理し、ちがいを1つの表で比べてから、プランターでも使える種まき・間引き・冬の対策をまとめました。

ほうれん草・小松菜の秋まき時期(地域別)

地域ほうれん草(秋まき)小松菜
寒冷地8月下旬〜10月上旬3月下旬〜9月中旬
中間地9月上旬〜10月中旬3月中旬〜10月下旬
暖地9月中旬〜10月下旬3月上旬〜11月上旬

家庭菜園アプリ「まきどき|うえどき」の元データ(アタリヤ農園の栽培情報)による「種まき」の期間です。ほうれん草は春まき(中間地は3月上旬〜5月中旬)もありますが、秋まきのほうが育てやすいとされています。北海道(寒地)の小松菜は4月上旬〜9月上旬、ほうれん草は春まき(3月下旬〜6月上旬)と秋まき(5月中旬〜7月上旬)です。

鹿児島県の資料にある作型(ハウス栽培)では、ほうれん草の秋まきは10〜11月にまき、11〜1月に収穫です。まいてから収穫までの目安は35〜50日とされています。

2つの野菜のちがいを比べる

ほうれん草と小松菜の、まき溝にまく間隔と、間引き後の株間を並べた図
ほうれん草は最終の株間5cm、小松菜は2回の間引きで株間4〜5cmにする。
項目ほうれん草小松菜
発芽に合う温度15〜20℃。25℃以上で発芽率が下がり、35℃以上で発芽できない20〜25℃(5〜35℃で発芽できる)。この温度なら2〜3日で発芽
育つ温度15〜20℃。25℃以上で生育が止まりやすく、マイナス10℃にも耐える15〜25℃。0℃前後でも枯れない
土の酸度酸性に極めて弱い。最適pH 6.3〜7.0酸性に比較的強い。pH 5.5〜6.5が最適(鹿児島県)
水分湿気にとても弱い。うねを高く、排水をよくする乾燥には比較的強い。ただし、乾きすぎると育ちが悪くなる
最終の間引き本葉2〜3枚までに。秋まきは株間5cm本葉2〜3枚のころ。株間4〜5cm
収穫の目安草丈25〜30cm(鹿児島県)草丈25〜30cm(鹿児島県)
気をつけること酸性土・過湿・高温低温期のとう立ち・害虫

出典:タキイ種苗「野菜栽培マニュアル」ホウレンソウ・コマツナ、鹿児島県「有機百培」こまつな・みずな/ほうれんそうの項。

ほうれん草のコツ:土の酸度と水はけを先に整える

  • 酸性土は避ける:pH5.5以下の酸性の土では、発芽が悪くなり、発芽しても子葉が小さく、葉先が黄色くなる(タキイ種苗)。pH6.5ぐらいを目標に、種まきの1か月ほど前に石灰質の資材を混ぜる
  • 肥料は早めに:発酵鶏ふんなどを種まき直前に入れると、タネバエが増えやすくなる。堆肥と同じく、1か月ほど前に入れる(タキイ種苗)
  • 根が深く伸びる:ほうれん草は直根性(太い根がまっすぐ下へ伸びる)で、土が深いほうが望ましい(タキイ種苗)。プランターなら、深さのあるものを選ぶのが安心です
  • 水はけ:耐湿性は野菜の中でもっとも弱いほうのひとつ。根腐れを避けるため、鉢底に水がたまらないようにする
  • まき方:1cmほどのまき溝に、1〜2cm間隔で種をまき、覆土して手や板で軽く押さえる。早く、そろって発芽させるのが基本(タキイ種苗)
  • 種の下ごしらえ:種は硬い殻で包まれていて、そのままでは水を吸いにくく、発芽が遅れる。種のメーカーは、殻を薄く加工した種(タキイの「エボプライム種子」など)を売っている
  • 間引き:込み合うと葉色がうすく、葉も薄くなる。本葉2〜3枚までに、秋まきは株間5cmに

小松菜のコツ:寒い時期は保温して、段まきで長く楽しむ

  • 低温でとう立ちする:発芽直後から13℃以下の低温に一定期間あうと花芽ができる。晩秋からの低温期は、トンネルやベタがけ資材で保温しないと、大きくなる前にとう立ちする(タキイ種苗)。本葉4枚くらいまでは、5℃以上を目安に管理する
  • 条まきがおすすめ:1cmほどのまき溝に1cm間隔でまくと、間引きがしやすい
  • 間引きは早めに:1回目は子葉が開いたころに株間2cm、2回目は本葉2〜3枚のころに株間4〜5cm。ここまでの育ちが栽培の8割を決める、とタキイ種苗は書いています
  • 水やり:多湿になると軟弱に伸びて病気が出やすいので、原則として水やりは本葉3〜4枚(草丈約10cm)までにとどめ、後半は乾き気味に(タキイ種苗)
  • 害虫:春と秋に害虫が多い。防虫ネットをかけると安心(鹿児島県、タキイ種苗)
  • 段まき:一度にたくさんまかず、必要な量を期間をおいてまく「段まき」にすると、いつでも収穫できる(タキイ種苗)
  • 収穫:草丈25〜30cmで順に収穫する(鹿児島県)。収穫の適期は短いので、遅れないように

いま(10月)からまくなら:まき終わりの目安

野菜中間地のまき終わり暖地のまき終わり
ほうれん草10月中旬10月下旬
小松菜10月下旬11月上旬

小松菜のほうが、まき終わりが遅く、長くまけます。「ほうれん草は10月中に、小松菜はそのあとも」と覚えておくとよいでしょう。

まく日を記録しておこう

葉ものは収穫までが短いぶん、「いつまいたか」を忘れやすい野菜です。家庭菜園アプリ「まきどき|うえどき」では、お住まいの都道府県を選ぶと、ほうれん草・小松菜の種まき時期ととれる時期が地域に合わせて見られます。「わたしの野菜」に入れて、まいた日を記録しておけば、次の段まきの目安になります。無料で使えます。iPhone は App Store、Android は Google Play で「まきどき」と検索してください。

出典

時期はその年の気温や畑の場所で前後します。種袋の適期もあわせて見てください。この記事の栽培のコツは、畑やハウスでの栽培資料をもとにしています。プランターでは、水やり・水はけの管理がより大切です。

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